
軽い水垢ならクエン酸でも落ちる
キッチンのステンレスシンクについた水垢、濡れている時は目立たないけれど乾くと結構わかります。

こまめに水滴をふけばつかないですが、ちょっと水を使っただけですぐふきとるなんて毎回やってられないですよね。そんなわけで水垢は徐々についていきます。
でも大丈夫、サンポールがある。
たしかにサンポールを使えば水垢が柔らかくなるので落ちやすくなります。
でもサンポールはかなりの強酸性。水垢を落とすつもりが、ステンレスに酸焼けの跡が残ってしまう事もあります。

そうなってしまった酸焼けはもう削り取るしかありません。研磨するのです。

研磨は物理的にステンレスを薄く削り落とす方法なので確実に取り除くことが出来ます。
サンポールのシミは研磨してみてください。
ただ研磨には注意することがあります。それは【研磨のしすぎ】です。
色々努力して落とせなかった酸焼けを研磨で簡単に落ちるのを体験してしまうとすごく気分が良くなると思います。

調子に乗ってもっとキレイにしたいという気持ちから、どんどん削ってしまいがちです。
シミはとっくに落ちているのにそれを通り越して綺麗なステンレスまで削ってしまいます。
研磨ですからステンレスにノーダメージで酸焼けだけを落とすことは出来ません。でも、ごく薄くステンレスが削れる程度であればそれほど問題にはなりません。
それを通り越してシンクに深い傷がつくほどゴシゴシと削ってしまうのがマズイのです。
この点だけ注意してください。
ステンレスを復活させる方法
今回使用する材料
それでは具体的に酸焼けを落とす方法をご紹介します。今回使用する材料は次のとおりです。
これらはホームセンターで購入可能なものです。ネットでも購入可能です。
◎中性洗剤、キッチン用スポンジ【研磨する前に使います】いつものスポンジで大丈夫です
◎3M(スリーエム)スポンジ研磨材
\ネットなら必要な分だけ/

◎金属みがき【ピカール】
\定番の金属みがき ピカール/

◎コーティング剤【掃除した後のシンクに汚れが付き難くなる】(これは無くても大丈夫です)
\次の掃除が楽になる/

◎その他、ゴム手袋、マスク、ふきんがあればしっかり掃除することが出来ます。
酸焼けを落とす手順
手順は次の通りです。作業時間の目安は約30分です。
- 予洗い(約3分)
- スポンジ研磨材による研磨(20分)
- ピカール(金属みがき)による研磨(5分)
- コーティング処理(2分)
- 完了
研磨は浸け置きが不要なので、すぐに研磨作業にとりかかることが出来ます。
もう一つ注意。
研磨と聞くと、とても力が要るのではないかと想像した人もいるかもしれませんのが、そんなことはありません。逆に力は入れないでください。
予洗い
今回洗うステンレスシンクは次のような状態です。シンクとカランにシミが付いています。

まず初めに、研磨する前に予洗いします。シンクに付いた埃や油汚れを洗剤を使って綺麗に洗います。

なぜ研磨する前に洗うのかというと研磨がデリケートな作業だからです。
なるべくシンクをキズ付けずにシミだけを落としたいのです。シンクが汚れた状態のまま研磨を行ってしまうと、汚れの粒が研磨の時にシンクに傷をつけてしまう可能性があるのです。
このような状態を避けるために、普段使っているキッチン洗剤とスポンジを使って一度シンクを洗って、綺麗にしておきます。
このとき、ゴム手袋やマスクをすれば安全に作業を行う事が出来ます。
スポンジ研磨材による研磨
研磨する前に一つ注意してもらいたいことがあります。ステンレスシンクの中にはエンボス加工(ステンレス表面に細かい凹凸があるもの)されているステンレスシンクがあります。エンボス加工されたシンクでもシミは落ちますが、仕上がりはピカピカにはなりません。
また、エンボスの影響でけっこう研磨材がすぐに剥がれていきます。エンボス加工されたステンレスシンクはエンボス加工されていないステンレスシンクよりもシミが落としずらいという事を理解してください。
それでは研磨していきましょう。
今回使用する3Mのスポンジ研磨材は種類によって研磨材の粗さに違いがあります。
実際に研磨するときは使用するスポンジの順番を間違えないように注意してください。使う順番は最初は一番あら目から使い、徐々に細かい目に切り替えて使います。
3Mのスポンジ研磨材は裏面に粗さを示した名前が印刷されています。次の順番1,2,3,4の順番で使っていきますのでその名前を確認しながら研磨してください。
- Fine(ファイン) #240-320相当【赤の文字で印刷】※スーパーファインも赤文字なので注意

- Superfine(スーパーファイン) #320-600相当【赤の文字で印刷】※ファインも赤文字なので注意

- Ultrafine(ウルトラファイン) #800-1000相当【水色の文字で印刷】
- Microfine(マイクロファイン) #1200-1500相当【緑の文字で印刷】

研磨するときの注意点として絶対に力を入れてこすらないという事です。拭き掃除をする感覚で十分です。こするときにポイントは円を描くようにゆっくり優しくです。
また、こする時はカラ研磨にならないように必ず水で濡らしながらこすってください。
それでは、まず最も目の粗いFine(ファイン)を使ってシンクを研磨していきます。この研磨は一番大切なので丁寧にやってください。このスポンジで多くのシミは取れてしまいます。

水垢が取れたかどうかの判断は見た目、音、指先の感覚で決定してください。
見た目はヌメーっとした状態に見えます。
音は最初はこすっている音がガリガリとした音ですが、表面が滑らかになってくるとその音がサラサラという音に変わります。
またこすっていると指先に伝わる抵抗が少なくなり、引っ掛かりが無くなる感覚になります。
ただ勘違いしやすいのは、同じスポンジを長時間使ってこすっても同じように引っ掛かりが無くなる感覚になります。その理由はスポンジ研磨材に付いている研磨材が少しづつ剥がれていくからです。
紙やすりをイメージしてもらえればわかりやすいかもしれません。紙やすりで何かを磨いていると紙やすりからも大量の研磨材が剥がれますよね。やがてその紙やすりは研磨材がはがれて、つるつるになってしまいます。
スポンジ研磨材も同じです。長時間、同じスポンジでこすっていると研磨材がはがれて、ただのスポンジになってきます。こうなったスポンジは普通のスポンジでこすっているのと変わりません。シミが取れたサインではありませんのでご注意ください。
次に目の細かいSuperfine(スーパーファイン)のスポンジを使います。
ここで注意したい点はスポンジを細かい目に切り替える前に必ずシンク内をしっかり洗う事です。シンク内に残った前の研磨材をしっかり洗い流さなければ、細かいスポンジに切り替えても細かく研磨できません。
それではスーパーファインでこすっていきましょう。

もうすでにかなり綺麗になっていたらSuperfine(スーパーファイン)は使わずにUltrafine(ウルトラファイン)を使っても構いません。

前回と同じ繰り返しになりますが、絶対に力を入れないで拭き掃除をする感覚で磨いてください。
それと、必ず水を流しながら作業することも忘れずにおこなってください。
ウルトラファインでこすっていると徐々にツヤがでてきます。このような状態になれば次のスポンジに移ります。(注:エンボス加工されたステンレスシンクの場合はあまり艶が出ません)
最後の仕上げはMicrofine(マイクロファイン)です。このスポンジで磨いているとかなり艶がでてきます。

この状態になればスポンジによる研磨は終了です。
ピカール(金属研磨剤)による研磨

研磨の仕上げとして金属みがきで磨いていきます。
ここではピカールを使って研磨します。ピカールはアルミナ系研磨剤が含有された乳化性液状金属磨きです。この液体を少量布に付けて、その布で磨いていきます。
ピカールは水を流しながら研磨する必要はありません。電動ポリッシャーなどで磨くこともできます。
磨き終わったらきれいな布などでピカールを拭き取って、あとは水洗いすれば研磨は完了です。
ピカールは臭いが強いので苦手な方はマスクをして換気扇を回しながら作業した方がいいかもしれません。ただ臭いはずっとは残りませんのであまり気にならないなら、特に対策する必要はないと思います。
コーティング処理
最後にコーティング処理をします。これは水垢を付きにくくするためのものです。

そもそも水垢を落とそうとして酸焼けしてしまったのであれば、水垢が付きにくくなればサンポールで洗う必要もありません。酸焼けすることも無いのです。
コーティング処理をすることで、水垢が付きにくくなり綺麗な状態を長くキープできますので、次回の掃除の時に、サンポールを使わずに掃除しても効果があります。
コーティングの方法は次の通りです。
先ず、ステンレスシンクにこのコーティング材をスプレーします。

次に、通常のスポンジでまんべんなく塗り広げていいきます。
仕上げに乾いた布などで拭きとればこれでコーティング処理は終了です。

これでステンレスシンクの表面に薄くシリコン被膜が出来るので、水をはじき、水滴が残りにくくなるので水垢の付着を抑える効果があります。
完了
いかがでしたでしょうか。説明が長くなりましたが、やることは単純。ただ研磨するだけです。

しかも力を入れないように研磨することがポイントなので疲れる作業もありません。
もし、今回ご紹介したこの研磨方法で本当にシミが落ちるのか不安であればビフォーアフターの違いを確認してみてください。
シンクの一部分だけを今まで説明した手順で研磨してみるのです。
そしてこの方法で他の場所と比べて明らかにシミが取れることが確認できたなら、今度はシンク全体を研磨すればよいのです。
プロにお願いする
いままで説明した研磨方法でシミが落ちることが分かったとしても、やっぱり面倒だし失敗もしたくない。材料をそろえるのも大変だと思う方もなかにはいらっしゃると思います。
そんな時はお掃除のプロにお任せしてみるのも一つの方法です。
プロはさすがに百戦錬磨のお掃除のプロ。汚れが酷いほど「絶対に落とす!」と燃える人達です。日頃から頑固な汚れに挑んできた経験値はやはり素人とは違います。
プロが見ても落とせない汚れだった場合は、業者は正直に教えてくれると思います。もしそんな汚れであった場合、自分がやっても絶対に綺麗にならなかったことが予想できます。自分で研磨して失敗したなんて無駄な事をせずに済むこともプロにお任せするメリットです。
まとめ
水垢はサンポールで柔らかくすることができますが、使用方法を間違えるとステンレスが酸焼けしてしまいます。
そんな場合でも、研磨すれば必ず落ちます。
自分でもできるスポンジ研磨材とピカールを使った具体的な研磨方法をご紹介しました。(削り過ぎには注意)
ピカピカに復活したステンレスシンクなら気分も上がり、またお料理するのも楽しくなりますね。